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礼拝堂について (その2) - 内部 

礼拝堂はほぼ正方形で、部屋の隅に講壇と十字架を配置しています。
長椅子はすべて講壇の方向へ向けられ、語られるメッセージへ会衆の耳目を集中させる意図をもったレイアウト(「集中式」)を採用しています。

朝の礼拝ではすりガラスの大きな窓を通して白く柔らかい自然光がいっぱいに射し、装飾のない白い壁とあいまって、清々しい雰囲気を醸します。講壇後方には漆喰の円柱と大アーチがあり、その中心に十字架が掛かります。上を見れば、木骨がアールを描きながら天井が高く持ち上がり、クラシックな鍛鉄製の照明器具が中央に吊られています。なお、これらの長椅子、講壇、照明器具も、建物竣工当時のものと考えられています。

内部写真・朝
内部写真・夜

当教会はある時期まで幼稚園を併設していました。礼拝堂の隣、現在「集会室」と呼んでいる部屋は当時幼稚園の教室でした。この部屋からは、竣工当時は存在したと思われる、暖炉の「煙抜き」の片鱗が確認できます。

ぜひ、この礼拝堂を直接ご覧になってください。教会では礼拝や定期集会のほかにも、各種のイベントを行っています。ここでいつか皆さまとお会いできる日をわたしたちも楽しみにお待ちしております。
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礼拝堂について (その1) 

日本基督教団根津教会 
所在地: 東京都文京区根津1-19-6
竣工:1919(大正8)年
設計: 不詳
構造: 木造1階建て・下見板張り・塔屋付
特記事項:
礼拝堂・煉瓦積の門と塀も含めて文化庁登録有形文化財(2001=平成13年文部科学省告示第148号による)。また日本建築学会「日本近代建築総覧」(1980年)にNo. 16271として掲載

[根津教会礼拝堂について(1) - 沿革および外観解説]
根津教会礼拝堂へようこそ。わたしたち教会員もこの古い礼拝堂が大好きで、ここで礼拝を行えることを喜び、また誇りに思っております。

この礼拝堂は、もともと米国の福音派系の教団によって、1919(大正8)年に「本郷福音教会」としてこの地に建てられました。しかし残念ながら、それ以上の詳しいことは、記録が散逸し、よくわかっておりません。

1923(大正12)年の関東大震災でも、1945(昭和20)年の東京大空襲でも、この小さな礼拝堂は周囲の町並みと共に生き残りました。1910年代の、しかも木造の西洋館が完全な形で東京に残っているのはとても珍しく、景観としてこの建物を愛する方々のご協力を得て、近年になって文化庁への文化財登録も行いました。

この礼拝堂の外観を特徴づけている要素には、大きく「尖頭アーチ」と「下見板」のふたつがあります。

外観写真

尖頭、つまり先のとがったアーチ形(ポインテッド・アーチ)を描く窓や外壁装飾は、さかのぼれば中世ヨーロッパを舞台に発展した「ゴシック様式」の流れを汲んでいます。尖頭アーチは、もともとは石や煉瓦を積む構造において柱の少ない大空間を実現するために考案された技術で、主に教会建築を中心に発達し、その影響は、中世末期にはヨーロッパのほぼ全域にわたりました。全世界の教会建築が、近代に至ってもこの様式を意識してデザインされるのは、その遥かな歴史性を踏まえてのことです。

もうひとつの要素である「下見板」は、木骨の上から長い板を水平に打って外壁を造る工法で、近代日本の西洋館、とくに学校や役所建築などに非常に多くの類例が見られます。根津教会のように板の下端を重ねたまま打っていく方法は「イギリス下見」と呼ばれ、英国で考案され、開拓時代の米国で急速に広がり、極めて一般的な工法になっていました。日本には、明治維新後、米国を経由して伝播されたといわれます。

以上のことから、この礼拝堂は「ゴシック様式」の装飾をまとった「木造・下見板張り構造」で、その結果、米国の町の小さな教会に極めて似た雰囲気をもっています。そんな建築が、不思議なことに、この根津の和風の町並みにもしっくりとなじみ、しかも、その景観が多くの方々に愛されているということに、わたしたちも改めて喜びを感じる次第です。

なお、この建物の昔の姿や逸話をご存じの方、戦前・戦後の古写真をお持ちの方などいらっしゃいましたら、恐縮ではございますがeメールにてお知らせくださればまことに幸いです。

牧師紹介 

29年間の商社マンの生活からキリスト教の牧師へ。
当教会の鍋谷憲一牧師のプロフィールです。

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